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久しぶりのハノイで新たなビジネスチャンスを感じました

久しぶりにハノイに来ました。昨年後半はベトナムに絡む案件が少なかったこともあり、ほぼ10か月ぶりのハノイ出張となりました。今までこんなに期間を空けてベトナムを訪問をしたのは最近なかったので、刻々と変わるベトナムと変わらない姿を実感しました。また、少し日本企業の姿とベトナムとの関係の微妙な変化も感じることがありました。

今回のベトナム出張は、JICAのODAプロジェクトの一環として、ベトナムの経営人材育成支援で進められている経営塾の経営計画策定をテーマにした研修講師として、4年連続依頼を受けて行っているものです。経営塾の成果は高く評価されているため、毎年参加者数も増えており、開催箇所も増加しております。4年前はハノイで一週間の研修でしたが、3年前からハノイとホーチミン二か所での実施となり、今年よりハノイ近郊のハイフォン市でも開始されることになり、今回はハイフォンでの研修実施で出張にきています。

10か月前とハノイの様子は、インフラ整備という点で相当一気に進んでいるという印象です。高速道路だけでなく、多くの一般道路でも拡張箇所も着実に進みだし、メトロの工事もだんだん形づくられていて、駅舎の工事も姿を表しつつあります。特に目立つのは高層ビルの建設数です。特に、ハノイ南西部郊外あたりに何本もの高層ビルが林立している様は、これから大きく変わっている予感がさらに強くなりました。

日系企業はこれからが正念場

インフラ面だけの印象とは別に、日本企業のベトナム展開は、進出後の積極性の点で他の外国企業からは大きく遅れをとっているとの話を、知り合いのベトナム人から聞くことができました。そのベトナム人によれば、日本企業は日本人と同様、シャイで内弁慶、ビジネス拡大のチャンスに貪欲さがなく、どんどん中国や台湾、韓国などの事業展開の後塵を排しているケースが良く見られるとのことでした。

経営塾の成果の一つかも知れませんが、ベトナム企業も昨今どんどん事業展開を進める経営者も育っており、最大の友好国であり、援助国である日本と一緒になってビジネス拡大を図りたい企業が増えています。いつまでも品質に不安があるベトナム企業ばかりではありません。着実に力はついてきていますし、ビジネスパートナーを探したいがなかなか伝手がないとの悩みが多いようです。せっかく紹介でビジネス商談を日本企業に接触しても、煮え切らないところが非常に多く、あまり待てない状況で、虎視眈々と狙っている中国系や台湾系企業と商談がまとまってしまうのが最近特に増えているように感じるとのことでした。

ビジネスマッチングは確実に増えているし、ベトナム企業から良いパートナーとなれる日本企業を紹介してほしいという機会が着実に増えているものの、日本企業がベトナムに進出しても、日本企業の身内だけで細々でビジネスをやっているだけで満足しているところが多いらしいのです。これでは、中国、台湾、韓国に負けるのも当然と耳の痛い話でした。

そのベトナム人と話をして、意見が一致したのが、日本企業の展示会活用が非常に下手で、費用対効果が十分上がっていないということです。ブースコンセプトが全く不明で、単に商品を並べているだけのところが多く、折角展示会に出展しても、商談するしかけもなく、単にブース番で来客対応しているだけ。集めた名刺も販路開拓に使っている様子もうかがえない。日本企業は本当に販路開拓したいのかと、これも耳の痛い話を聞くことができました。

海外の展示会活用マーケティング支援を行います

今回ハノイを訪問し、ハイフォンでの講師の仕事以外に、以前からお付き合いのある現地で会計コンサル事務所をされておられる方と、何とかベトナム企業支援でお互いコラボの取組みができないかと相談させていただくことができました。今後具体的には現地での取引基盤を活用させていただき、相互補完となるテーマで共催セミナーを具体化していこうということにしました。

そのセミナーでは、現地の日系企業が根本的に抱えている販路開拓課題の一つであります展示会活用マーケティングの課題を明確にし、私どもの取組み支援を活用していただくことで、飛躍的にビジネスチャンス拡大につなげる貢献をしていきたいと考えております。

共催セミナーが具体化しましたら、改めてお知らせします。