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次世代への「人と組織」承継パートナー事業

2014年に中小企業診断士として独立開業、3年後に法人化して通算7年になります。日本企業の海外展開支援専門の診断士として主にベトナム等の新興国への法人設立支援の他、公的機関のアドバイザー業務、また企業の研修講師などに携わってきました。

一方で海外勤務時に社会貢献施設の運営責任者をしていたこともあり、独立後も子供向けワークショップの運営支援の仕事にも携わっていました。中小企業の海外展開支援コンサルティング業務とは離れている分野です。

現在、コロナ禍で海外出張もままならない中で、中小企業の海外展開自体も大きく揺れています。よって弊社の支援のあり方も変化してきており、過去の事業ドメインの中心であったベトナムの専門家としてのコンサルティング事業のあり方、方向性についても熟慮してきました。もちろん今までの理念、ビジョンの基盤であった日本企業の海外展開を支援するこでベトナムの成長発展に貢献したいとの思いは変わりませんし、今後とも力を入れていきたいと考えています。

ただ独立開業後に本来目指していたことは何だったかについて改めて考えてみました。

次世代に企業と社会を残しつなぐことが私たちの責務

企業の海外展開支援も、人材育成の研修講師の仕事も、そして子供たちのための理科実験ワークショップの運営支援も、一つの共通理念に根差していることを改めて自覚しました。それは、

「次世代につなぐ」事業であることです。

今を生きる人々や企業は、何も自分たちの力だけで収入を得ているのではありません。親や祖先の先代が私たち子孫に残してくれた財産や仕事、教育投資のおかげであるということを強く感じます。つまり私たちは次世代に企業や社会をつなぐ責務があります。つなぐとは「人と組織」を未来の社会を支える世代に引き継ぐということです。「人と組織」の承継は未来の世代への責任です。

次世代へつなぐ「承継パートナー事業」

①の海外経営支援コンサルティングはもちろんのこと、②企業の人材育成支援の仕事も、企業のマネジメント力強化の一環であり、次世代へ企業が持続発展し承継していくためのお役立ちです。まさしく企業の経営パートナーとしての支援を行っていきたいと思っています。

③の事業承継と事業再編支援については、今までスポットで関与したことはありましたが、経営環境が激変している中、事業再構築と経営承継は日本経済にとっても待ったなしの課題であり、これからはM&Aを含めて次世代へ経営をつないでいく中心的な支援領域になってくるでしょう。

そこで私は新たに事業承継の支援専門家としての知見を極め、(一社)金融検定協会認定の「事業承継マネージャー」の資格を取得しました。単に家族承継のための税務対策だけが事業承継支援ではなく、経営ノウハウの承継、人と組織の承継の3つの承継課題をハンズオンでパートナー支援できる専門家として頑張っていきたいと思います。家族承継だけなくM&A等の第三者承継のアドバイス業務を提供し、企業を次世代へつなぐ承継パートナーとして、特に海外事業の承継課題に取り組んでいくつもりです。

④の国際協力事業と事業提携支援については、今まではJICAのODA支援の一環としての経営人材育成にかかわる中で、ベトナム企業と日本企業のマッチング支援にも関与してきていました。今後は日本企業のJICA案件へのコンサルティング支援にも力を入れていきたいと思っています。また、今後特に重要なのは国際間の事業提携マッチングの拡大です。案件開発には展示会支援や商談会マッチングが有効ですが、この領域は公的機関が中心になって支援しています。ところが問題は事業が年度単位のために継続性に欠けていることと、相談件数だけをKPIにしているところが多いため、ややもすると表面的で広く薄い支援に留まっている実態を感じます。この部分にこそ、中小企業診断士が活躍できる領域が多いのではないかと思います。

⑤の理科教育貢献ですが、企業経営の立場では単にCSRの案件支援のように見られます。しかし、企業は先代から引き継がれたきた社会基盤である経営資産やノウハウ、人材を活用できて事業活動を行い、利益を得ることができていることを考えると、次世代の人材輩出に企業は貢献する責務があります。しかも、今後さらに少子化が進み人口減少が深刻な問題に直面する日本にとっては、人材育成の重要性、とりわけ理科系人材の輩出が国運を左右していきます。実際プログラミング教育も昨年度から正式に小学校のカリキュラムに導入されました。しかしそれを教える先生方に理科教育のノウハウが乏しいのです。

私たち思いを一つにする仲間たちは、次世代の理科系人材の育成に貢献することを理念に、今まで小学生を対象にした理科実験教室の開催や、全国各地にある科学館の展示企画・制作を行ってきました。しかも、重要な人材育成を担うこれからの理科教育は、これからは小学校からではなく、幼児期からの学習が大切だと言われています。今後は引き続き子供たちに学校ではあまり行われない科学や環境のワークショップのイベントを実施してまいります。

一方でもっと企業としての協力をいただきたいと考えていますし、小学校や幼稚園・こども園・保育園の先生方にもワークショップ講座を提供していくことで、「社会を次世代につなぐ」理念を実践してまいります。