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10年後の世界、自ら変わらなければ生きる資格がなくなる

今から10年前、果たしてこれほどまでに世の中が変化したことを予想されていたでしょうか。最初にiPHONEが発売されたのが2007年ですから、ちょうどこの10年はスマホが世に出てからの大きな変化と言えるでしょう。10年前には既にパソコンがありましたし、ノートパソコンでいろいろ仕事の幅が広がってきた頃でした。当時は、携帯電話にノートパソコン並みの機能がオンされたぐらいにしか思えず、こんな小さな画面にパソコンが担っている仕事などできない、できてメールが電話で打てるので仕事が便利になるぐらいだったと思います。

それがこの10年でスマホがもたらしたIT革命は今考えれば想像に絶します。スマホにパソコンの代わりをさせる使い方が広がって、画面も大きくなり、いわゆるタブレットが世の中に出て、タブレットそのものにも通信機能がついて、電話なのかパソコンなのか境界がわからなくなりました。これは携帯の高度化やパソコンのタブレット化というハードからの動きではなく、即ちマイクロプロセッサや画像処理能力の比較的拡大が一気にドライブをかけた結果ともいえるでしょう。

ハードが高度化していろんな使い方が出てくることで、ほとんどの仕事はスマホのアプリで実現できるようになりました。その結果、今まで古いビジネスモデルに頼っていた仕事が一気になくなる事態に遭遇しているのが昨今です。10年前にスマホが出てきたときに、果たして、今日のIoTやAIといった世界、全ての機器だけでなく生活そのものもインターネットでつながる変化が想像できた人はどれくらいいたでしょうか。ビデオレンタルという事業がなくなる、CD音楽の流通がなくなるというようなトレンドは考えもつきませんでした。しからばこのまま10年先にはどのような世界が待っているのでしょうか。

おそらく今まで規制に守られて変化に対応していない世界で生きてきた産業や企業は、つぶれるかもしくは根底から再編される可能性は非常に高くなるのではないでしょうか。何を作って売るかしかやってこなかった企業は行きづまります。何の価値をどう提供していくのかから企業のミッションを定義できない企業はもう生き残れないのです。さあ、皆さんの会社はどこまで危機感がありますか?

私の予測ですが、おそらく10年先には根本的に姿を変えている、もしくは既に消えてなくなっている業態の筆頭は「銀行」ではないでしょうか。もうその兆候は明らかに出ています。メガバンクでも全て今後リストラが進むのは確実視されております。今後急速に現金不要の時代になってきます、スマホで全て金融決済ができるのは目前ですし、ビットコインも広がってきて、送金手数料もほとんど無料に近くなってきます。そうなったらATM自体も不要ですし、そもそも店舗を構える必要がないため統合されるのは当たりまえです。メガバンクでもそういう状況ですから、地方の金融機関はもっと悲惨です。地銀の合併もどんどん進んでいますが、実際はそれどころではないのではと思います。

もう一つ大きな変化に飲み込まれるのがマスコミです。今や情報はメディア媒体が一方向で流すのに価値がなくなってきていますし、特に昨年から旧態依然としたメディアの偏向報道姿勢が糾弾されるようになりました。いくらTVや新聞が偏向しようと、今やインターネットで情報は瞬時に共有され、双方向というよりも多元的に情報受発信が常態化する中で、世の中の変化が見えていないメディアはその存在価値がなくなるのはほぼ間違いないでしょう。ビジネスモデルの中心である広告宣伝も費用対効果から考えて、どんどんインターネット広告の機動性や到達力には勝てなくなってシフトが起きています。人口減少が加速する中で、新聞やTVといった単一メディアでのビジネスモデルでは売上が伸びる要素はほとんどありません。実際新聞の購読者数は減少の一途ですし、TVを見ない人も多くなりました。NHKも受信料裁判で勝ったといっても、契約拒否者を無理やり訴えるやり方が続くわけがありません。今や情報はネット上にあふれており、ほとんどが無料でアクセスできます。地上波のTV番組も質の低いバラエティやワイドショーばっかりやっていて気分が悪くなるので、私自身も10年前と比べて圧倒的にTVを見る時間が減りました。

スマホが引き金となったインターネット革命で、昔当たり前と思っていたことがどんどん変わっていきます。銀行やマスコミだけなく、流通も、製造業も、サービス業も、そして役所の仕事も、大きな変化の波に飲み込まれるのです。はたしてこれから10年後、皆さんの仕事は残っているでしょうか?? その変化に抵抗できるのでしょうか?

必要なのは、外部環境の大変化に抗うのではなく、いかに自分自身を企業自身を変化させて、新たなチャンスをつかみとることだと思うのです。「10年後の世界!自分が変わらなければ生きていくことができない」
想像してみてください!恐ろしいですか?それともワクワクしますか?