書籍「次世代につなぐ中小企業の海外経営」の発売書店が拡大
ちょうど一週間前にまずアマゾンで販売が開始されたのを確認してから、オンデマンド印刷の仕上がりをチェックし、今週月曜日に出版をアナウンスさせていただきました。その後各方面の皆さまから反響をいただき、早速お買い求めいただいて感想をお送りいただいています。誠にありがとうございます。
他のネット書籍ストアでの販売も開始されましたので、ご報告いたします。これで扱いストアは4店になりました。
■三省堂書店
https://item.rakuten.co.jp/books-sanseido/ebm-9784909379023/
■楽天ブックス
https://books.rakuten.co.jp/rb/15404486/
■honto
https://honto.jp/netstore/pd-book_28986337.html
■アマゾン
なお、三省堂書店での印刷の仕様として、「PP加工未対応」「バーコード表示なし」ですので、予めご了承ください。三省堂書店で購入されるメリットとしては、本店での電話注文が可能となっています。
お電話で注文される際は、三省堂書店神保町本店 TEL03-3233-3312まで「オンデマンド書籍の注文希望」とお伝えください。
品川駅店など一部対象外の店舗はありますが、三省堂書店のほとんどの店舗で受け取れます。店舗によって異なりますが、お渡しまでは2日~1週間ほどかかるそうです。本店ですと当日に直接お渡し可能とのことです。
(通常ご注文から1時間程度で用意されますが、混雑状況によって異なりますのでご了承ください)
また、受け取り可能店舗で受け取る場合は送料がかかりません。
勿論ご自宅への配送も可能です。(こちらは送料がかかります)
今まで私自身もオンデマンド出版についてあまり知らなかったのですが、Book Trip社より「本との新しい出会い方」として提案を受け、費用をかけずにかつリスクも最小にする流通のあり方として理解し、今回無事出版にこぎつけることができました。実際かかった費用は自社のウェブサイトを作るぐらいとほぼ同じ金額ですみました。
普通、出版には出版社がリスクを持って出版する商業出版と、著者が自分の費用で出版する自費出版があります。商業出版は当然のことながら、出版社が主体となって商品企画をして、著者と共同で執筆、出版を進めます。自費出版は全ての費用を著者が持つわけですから、出版社にとってはリスクがありません。また、その中間の共同出版という形態もあります。
私のところには、今まで何社か共同出版といううたい文句で実質自費出版的なスキームで出版の勧誘を受けました。通常の書籍販売では、いわゆる取次会社(東販とか)が間に入って全国の書店に流通する形態となっており、実態は本の委託販売なので、売れなかったら返本があります。つまり全国の書店に並んでいたとしても、販売されるまでは出版社、もしくは著者の責任在庫でもあるわけです。つまり大きな在庫を抱える非効率な流通業界ともいえます。勧誘を受けた共同出版では、なんと見積もりが700万円でした。全国流通への販売促進費も入っていたようで、全くお話にもならず、集客方法として出版を活用するには、リードタイムが長すぎること(今回でも半年以上)、コストがかかること、売れない場合のリスクが大きいことから、出版そのもので利益を上げるには相当販売数を確保できる見極めが重要かと思います。
商業出版でも自費出版でも、実際に製本して全国に書店に流通させようとすると、最低でも1000部が必要ですが、これだけでも単価1500円の本になりますと150万円がかかるわけです。ここに表紙デザイン料や編集、校正費用がオンされるわけですし、もし他のライターに文章を書かせたらもっと費用は跳ね上がります。印税で元を取ろうとしたら相当販売できなくてはペイしない厳しい状況です。
一方、今回お願いしたオンデマンド出版ですが、本のデータをネット販売店舗にリリースし、印刷製本は注文が入ってから取り掛かるというものです。今までなら注文が入ってから印刷発注して物流配送するわけですから、とても勝負にはならなかったわけです。ところがIoTの発展によって、注文と同時に印刷にかかり、すぐに発想することが可能となりました。ただし、スピードを上げる一方でコストを押させているので、上製本はできませんし、本カバーや帯カバーも対応ができません。しかし、カバーがないだけで、実際の印刷はDNPなどが請け負っているので、印刷の質そのものは表紙も含め結構なレベルかと思います。
またリードタイムも非常に短い対応が可能です。実際、私が午前中にアマゾンに発注をかけたら、同日中に発送連絡が入り、翌日の夕方に東京から兵庫の自宅に到着したのです。書店に注文すると取り寄せにだいたい一週間はかかりますから、改めてアマゾンを始めとするネット販売の威力をまざまざと見せつけています。しかも、一番のメリットは、在庫に関する費用がゼロということです。しかも絶版がありません。どんなに販売数が落ちても、注文さえ入ればすぐに印刷対応、発送が可能ということは、普通の書籍流通では全く歯が立たないのです。
実際、皆さんが本を探すとき、書店に足を運んでじっくり探すのも一つの楽しみだろうと思いますが、その手間と労力を考えますと、本の流通はアマゾンなどネット販売に絶対に勝てません。
ただし、ネット販売でのデメリットはまだまだ大きいと思います。実際買って自宅に配送されてくるまでは、実物を手にとってみることができないバーチャルの世界であることです。インターネット広告を使ってPRするよりも、新聞雑誌などのリアルの広告や店舗での陳列、キャンペーンの仕掛けの方が遥かに実販につながります。そこをひっくり返すのはまだまだ難しいですが、インターネットを使って販促を行う鍵は、いわゆる口コミの創出にあると思っています。
先日のテレビで、今外国人観光客が殺到しているレストランを取材していました。通常、日本人にとっては何の変哲もない普通のお好み焼き屋が外国人の口コミで広がって連日大賑わいというのです。その理由の多くは、旅行口コミサイトのトリップアドバイザーに取り上げられ、外国人旅行客の間で話題になっていたからというのです。ここに大きなビジネスチャンスと営業革新の肝があるように思えます。
私の本も何とか口コミが広がるような仕掛けができないかと知恵を絞っているところです。
まずは、皆さんに商品レビューを書いていただけないでしょうか。是非よろしくお願いします。