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ベトナム人技能実習生の喜ぶ顔を見るには

最近中小企業では多くのベトナム人技能実習生が働いておられます。実習生を受け入れておられる企業からどのような点に留意するべきかとの相談を受けることや、セミナーでお話しすることも多くなってきています。

その相談やセミナーで、 「ベトナム人の気持ちをつかみ、モチベーションを高めるために、普段気づかないけれども常に単純なことがあります。それは何だと思いますか?」とお聞きします。そうするとほぼ100%の経営者の方はポカンとされます。

そこで質問を変えます。「それではお宅のベトナム人の技能実習生、特に女性の実習生ベトナム人にとって一番大事な日とは何ですか?」と聞きますと、「旧正月ですか?」・・それも間違いとはいえません。「あ!わかりました、誕生日でしょう!うちはちゃんと毎月誕生日会やってますよ」・・・さすがですね。よく勉強されています。

でも、もっと大事な日があるのです。実は、昨日10月20日です。まさか何もしなかったのでしょうか? 「えっええ!そんなの知りませんよ。いったい何の日なんですか?」

ベトナムでは年に2回女性の日があります。一つは3月8日の「国際婦人デー」です。日本人にはほとんどなじみがありませんが、世界的には比較的よく知られた記念日です。もう一つは10月20日の「ベトナム女性の日」です。こちらは元々は単にベトナム共産党が定めた党の記念日だったのですが、90年頃から非常に重視されるようになり、真面目に女性について考え、女性を尊重する日として、男性が妻、恋人、母親など身近な女性にちょっとしたプレゼントをするのが一般的な習わしになっています。

最近は職場で男性社員や上司がお金を出し合って女性社員にお菓子を配ったり、昼飯をおごったりすることがすることが広がってきています。特に、女性社員に日頃の感謝の気持ちを込めて花束を贈ることが必須です。

ベトナム人は花が非常に好きです。町中に花屋だけでなく自転車に乗った多くの行商も花束を売っています。花束を受け取った女性からは非常に喜ばれ、職場では一日中笑顔が絶えずモチベーションが高まります。職場の上司との信頼関係が一気に高まること請け合いです。

ベトナム人に気持ちよく働いてもらうには、女性の日に花束を贈ることだけではありません。外国人を雇用される企業経営者に是非理解していただきたいのは、その外国人社員が日頃大事にしていることとは何かに思いを馳せてほしいということです。その琴線に触れる気遣い一つでモチベーションは相当変わってくるものです。

そんな・・・10月20日は昨日の金曜日だった。もう遅い!なんでもっと早く教えてくれなかったとお叱りを受けるかも知れません。でも大丈夫です。「ごめん、忘れてた。少し遅れたけど、女性の日おめでとう」と月曜日に朝礼のときに、社長からベトナム人女性社員の代表に渡すだけで十分です。それと、誕生日会のときにも花束はお忘れなく。

騙されたと思って一度やってみてください。月曜日の働きぶりは多分2割は違うと思いますよ。