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時代の変化についていけない既存メディアの劣化

お盆の前に体調を崩して4日ほど家で伏せていました。食欲も落ちていたので医者で薬をもらいながら、普段はあまり見ない平日昼間のテレビを何となく見る時間が多くありました。。以前は結構テレビ番組を見ていた方で、バラエティからドラマ、音楽番組、ニュースまで情報源でもありました。昨今は、テレビが得られる情報の質が落ちてきたうえに、しかも同じような偏った話題しか取り上げていなくて、あまり役に立たないので段々と遠ざかっていました。役立つ情報が少ないことに加え、バラエティ番組でもドラマでも面白いと感じることがなくなってきて、余計にテレビ以外の情報リソース、特にネットを通じた情報入手が多くなってきていました。

体調を崩したことをきっかけに、じっくり既存メディアに触れる時間があったのですが、あらためてメディアの劣化があまりにも激しいことに驚きを覚えました。昨今、既存メディアには未来はないと言われています。単なる情報リソースの多様化ということではなく、メディアに携わる人々の質の劣化、考え方の偏りで、自分で自分の首を絞めている状況に危機感がないと感じました。

ニュースワイドショー番組の異常な世界

いわゆる地上波TV局の番組づくりの質の低下を強く感じます。改めてびっくりしたのが、朝から夕方まで全地上波各局が同じようなニュースワイドショーばっかりやっていることです。朝はほぼ9時ごろから2-3時間ぶち抜きのモーニングショー、そしてお昼前から2時ぐらいまでのワイドショー、そして2時から3時半ぐらいまでと4時から7時ぐらいまではローカル局中心のワイドショーと、ほぼ全局横並びのものばっかりやっています。

しかも、その中身はまあ一緒です。一つ芸能人の不倫の話題があれば、朝から晩まで延々全ての局の全てのワイドショーが取り上げ、知ったかぶりの芸能レポーターが追及したりしています。政治経済に関わることでも、一方的な考え方に立った偏向報道をこれでもかと延々掘り下げ、事実を正しく伝えるよりも、わけのわからないコメンテーターにしゃべらせて、MCが自分の考え方を押し付けるといったものばっかりです。よくも毎日毎日こんな浅い切込みしかできない番組を垂れ流しているなあと恐ろしくなりました。

確かに政治家の中には疑問を持つような人がいます。メディアは問題点をきっちり批判する必要はあるでしょう。しかし、メディアの発想は、いかに大衆受けするかしかないような気がします。毎日ずっと朝からあらゆる地上波のワイドショーで「このハゲー!違うだろ!」の絶叫録音を聞かされてしまうと、政治家の問題というよりも、政府批判の道具に使うだけで、政治不信を増幅させているメディア側の異常性を感じてしまいます。全ての局が、朝から晩まで芸能スキャンダルと偏向的な政治批判、そしてグルメ食レポばかりのワイドショーばかりやっていて、メディアが事実を国民に正しく伝えるという求められる機能を果たしていないと思うのです。

世界情勢の正しい姿を知らされていない

今、北朝鮮のミサイルの問題は深刻な事態です。いつ戦争が始まっても不思議ではありません。でも、既存メディア特にTVしか見ていない人々は、朝から晩まで芸能人の不倫報道や、何が違法なのかさっぱりわからないモリカケ問題で政府ばかりを批判する一方的偏向報道、グルメの食レポやくだらない芸人の楽屋話バラエティなどしか情報源に触れないのですから、お花畑の発想しか持てない人が政治を左右することの怖さを感じます。

国民一人ひとりが意識を高め、世界で今何が起きているのか、それに対して自分は何をするべきなのか真剣に向き合うことが求められています。私自身は、思想的にも政治信条でも特に左右どちらかに偏っているとは思っていません。ただ、事実を正しく理解するという立場を尊重したいと思っています。その意味では、昨今の既存メディアの姿はあまりにも偏りすぎではないかと強く感じます。その偏りは左、右のどちらかというよりも、政界情勢を正しく捉え、ありのままに国民に知らせる役割をないがしろにして、また自省がないという点で、賢愚の「愚」に偏りすぎています。とりわけ加計問題での閉会中審査で、参考人の証言を報道するにあたって、本質ど真ん中の証言をされた前愛媛県知事の加戸さんの内容をほとんど無視して報道しないA新聞やM新聞、そして地上波の民放TVのワイドショーは、国民から知る権利を奪い取って自分のイデオロギーを優先する報道姿勢は異常です。

以前のブログで、メディアを育てるのもスポンサー企業の責任ということを申し上げました。企業は社会を発展させていく公共体の一つです。それぞれ社会的責任があります。コンプライアンスという点からも、メディアの暴走を止めるのもスポンサー企業であるという良識が今こそ問われているように思うのです。勿論、既存メディアの番組にも良質の番組が多くあります。そういった番組こそ積極的にスポンサーとなって支えることで、社会全体の発展に寄与するという姿勢が必要ではないでしょうか。