ベトナムでの初のセミナーを終えて
今週の月曜と火曜にベトナム北部の3か所の日系工業団地で初の海外セミナーを実施しました。今回のセミナー実施に関連した出張を機会に、ベトナムでの事業拠点を確立するための現地連絡事務所を開設するとともに、弊社がワンウィンドウで支援サービスを展開するための提携ネットワークを強化することができました。顧客からの依頼に基づく業務出張ではないので、直接収入には結びつく出張ではありませんでしたが、多くの顧客から様々な声も聞かせていただくことができ、一歩ずつ地盤を固める大変有意義なものになりました。
特に今回初めての海外セミナーということで、3か所合計で40名以上の日系企業の方々にご出席いただくことができたのも、現地で確固たる顧客基盤と関係性を築きあげて来られた「マナボックス・ベトナム」様と共催させていただき、全面的にご支援を賜ることができたからです。たった一人で細々と大阪に事業拠点を置いている弊社が、単独でベトナムに乗り込んでセミナーをやったとしても、おそらくほとんど集客はできなかったのではと思います。マナボックス様とつながりができたのも、たまたま私の過去の支援先企業からのご紹介でしたし、ハノイのライセンスコンサルタント会社内に机と電話を置かせてもらうことでハノイ事務所を開設できたのも、そうやって関係ができたマナボックス様からのご紹介でした。改めて人のつながりの重要性を深く考える一週間となりました。
問題は現地で発生している
たとえベトナムで勤務経験があったとはいえ、様々な企業の課題解決をお手伝いするにあたっても、日本拠点での活動だけでは、やはりポイントが知らない間にずれてくることがあります。やはり現場感覚をもっと研ぎ澄ます必要があります。今回のセミナーや企業訪問などでいろいろとお話しさせていただくこと実際の問題は現地の現場で起きていて、決して親元からのヒアリングだけでは必ずしも正しくはないということも再確認することができました。
コンサルタントは常々上から目線にならないようにと心がけていますが、単に顧客と同じ高さの目線で十分というわけでもないように思います。目線は上下の高さの問題ではなく、下や斜めから見たり、横からや時には裏から見るという360度の視点が求められていることに気づかせてくれました。
新たなお客様との出会いとお役立ち拡大の予感
日本で中小企業の海外展開支援の事務所を立ち上げて3年余り。どちらかといいますと来るもの拒まずという姿勢で、専門家支援の依頼を受ければ、研修講師であろうと、企業相談の対応など幅広く取り組んできました。
そして、今年4月に法人化し、主体的に提供価値の再定義を行うことで、中小企業のお困りごとにより寄り添う姿勢を明確にすることをきっかけに、いろんな企業との出会いが加速度的に増えているのを感じます。まだ実際の売り上げ増につながるような新規顧客から契約をいただけているわけではありませんが、士業間のネットワークも広がりを実感できる一方、ベトナム現地から多くのお客様やパートナーとの出会いが着実に拡大しています。日本での集客はまだ思うように進まない状況ではありますが、今後も様々な出会いがある予感がしています。
① 8月2日中小機構のSWBS海外ビジネス総合展2017でSWBS海外支援企業100社のうちの一社として出展します。相談ブースを設ける予定です。
② 10月11日には大阪産業創造館で行われる海外支援フェスタ2017で、大阪府中小企業診断協会の国際派診断士研究会としてブース出展と私自身がセミナー講演、パネルディスカッション実施が正式に決定しました。
③ 10月18日~19日にマイドーム大阪で行われる「大阪勧業展2017」に出展します。
これからますます多忙になってくると思いますが、これらの動きを是非顧客との成約につなげたいと考えています。